大丸松坂屋「脱百貨店」 診療所や図書館、誘致

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大丸須磨店に3月24日にオープンする神戸市立名谷図書館=同市提供
大丸須磨店に3月24日にオープンする神戸市立名谷図書館=同市提供

 J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が、従来の百貨店のビジネスモデルからの脱却を進めている。百貨店は目利きのバイヤーが厳選した商品を並べ、時には流行を作り出してきたが、これまでのそんな業態から転換を図る方針だ。その狙いとは。

 「今後、百貨店はモノを買うだけの場所ではなくなる。デパ地下や化粧品など最低限の機能は残しながら、地域の新しい中核施設にしていきたい」。大丸松坂屋百貨店の沢田太郎社長は毎日新聞のインタビューにそう話した。その構想の一つとして、さまざまな診療所を一つのフロアに集めた「医療モール」を検討している。主要都市の中心部にある立地を生かし、審美歯科や皮膚科、婦人科など複数の診療所を誘致するほか、マッサージ店やジムなどを集めることも想定。今後、候補となる店舗の絞り込みなどを進めるという。

 診療所だけでなく、公共施設も誘致する。そのモデルケースとして、神戸市の大丸須磨店(同市須磨区)に3月下旬、市立名谷図書館がオープンする。図書館の新設場所を探していた市と思惑が一致。図書館と同じフロアには進学塾や英会話教室なども集めた。沢田社長は、「こうした取り組みは都市部でどんどん進めていきたい」と強調。東京、大阪の主力店舗である大丸の東京店と梅田店も、周辺の再開発に合わせ今後3年をめどに改装す…

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