- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

ひきこもりの子と親が高齢化し、生活に困窮する「8050問題」の深刻化が叫ばれて久しい。内閣府は2019年、全国の40~64歳のひきこもりの推計を61万3000人と発表した。だが親だけでなく、きょうだいの苦悩も忘れてはならない。弟がひきこもりだったという女性は「私がすべてを解決しなくてはならないと思い、うつ状態になりました」と打ち明けた。【待鳥航志】
昨年12月上旬。東京都内のある施設で、田中久美子さん(59)=仮名=は10人ほどを前に、こう語り始めた。「弟が10年以上ひきこもっています」
この記事は有料記事です。
残り2229文字(全文2476文字)