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「隠れた弱い人」描く作家の山本文緒さん 女性の苦しさ「声を上げて」

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インタビューに答える作家の山本文緒さん=長野県軽井沢町の丸山珈琲ハルニレテラス店で2021年2月18日午後1時12分、喜屋武真之介撮影
インタビューに答える作家の山本文緒さん=長野県軽井沢町の丸山珈琲ハルニレテラス店で2021年2月18日午後1時12分、喜屋武真之介撮影

 「結婚、仕事、親の介護 全部やらなきゃダメですか?」――。長野県軽井沢町在住の直木賞作家、山本文緒さん(58)の7年ぶりの新刊「自転しながら公転する」(新潮社)のキャッチコピーだ。現代女性の生きづらさを描いて共感を広げている。3月8日は「国際女性デー」。新刊に込めた思いを聞いた。【坂根真理/長野支局】

 ――数多くの小説を発表していますが、女性の主人公が多いですね。

 ◆「女性を描きたい」と自覚的に思ってはいませんが、社会の中で強い人よりは弱い人を描きたい。男女に関係なく、「一見幸せそう」「不満がなさそう」と思われがちな「隠れた弱い人」です。

 ――本のキャッチコピーはさまざまな両立を社会から求められる女性の「心の叫び」です。執筆のきっかけは。

 ◆明確なテーマはないのですが、「アパレル業界の現場で働く女性のことを描きたい」とずっと思っていました。自分の洋服を買ったりするため、駅ビルやアウトレットモールで働く女性とよく接します。どの女性も可愛い方ばかり。でも、ここに一生勤められるとは限りません。「50代、60代になったらこの女の子たちはどこにいて、…

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