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「1日1個のカップ麺生活」困窮の淵に立つ養護施設出身者の現実

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困窮する若者らに食糧を無償で配送するスタッフたち=一般社団法人「Masterpiece(マスターピース)」提供
困窮する若者らに食糧を無償で配送するスタッフたち=一般社団法人「Masterpiece(マスターピース)」提供

 新型コロナウイルスの感染拡大で、児童養護施設などを巣立った若者らの多くが、孤立と困窮の淵に追いやられている。頼れる人、相談できる人が乏しく、経済的にも苦しい若者が多いうえ、新型コロナが不安定な非正規雇用やアルバイトの仕事を直撃し、人とのつながりも作りにくくなった。「1日1個のカップ麺生活」という悲痛な声も聞かれ、民間団体などが寄付を募るなどして支援に乗り出している。【尾崎修二/東京地方部】

 「食費を減らし、毎日1食カップ麺で生活している」

 「2月の給与は3万円に届かない。父は他界し、母とも疎遠のため仕送りもない」

 児童養護施設や自立援助ホーム、里親家庭などを巣立った若者をサポートする一般社団法人「Masterpiece(マスターピース)」(千葉)にはこんな切実な声が次々と届く。その多くが生活費とともに食料も求めているという。

国の10万円給付の存在も知らされず

 東京都内に住む女性(19)は高校2年の時に児童養護施設に入った。母親から暴力を振るわれるなどの虐待を受け、保護されたという。昨年3月に高校を卒業した後は父親や弟たちと暮らしているが、父親は食費や生活費の工面をしてくれない。

 それでも、専門学校に通いながらアルバイトを続け、弟たちの世話もしている。経済的な余裕はないが、昨春、政府が実施した1人あたり10万円の特別定額給付金も「存在自体まったく知らなかった」と話す。給付金は世帯主が一括で受け取る仕組みになっていたためで、父親が全額受け取ったらしい。

 住民登録が実家のまま1人暮らしをしている若者を含め…

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