「あと伸び」する子の特徴とは? カギは「べき力」 花まる学習会・高濱代表に聞く
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「メシが食える大人に育てる」。こんなコンセプトを掲げ、幼児から小学生向けに思考力の育成を重視した教育で注目されている学習塾「花まる学習会」。読書、作文、野外体験などを組み込み、子どものやる気を引き出している。代表の高濱正伸さんは、家庭教育の大切さも説く。「あと伸びする子はこんな家で育つ」(大和書房)の著書もある高濱さんに、学習意欲の引き出し方や中学受験のメリット、デメリットなどを聞きました。【聞き手・三木陽介】
――「あと伸び」する年齢とは何歳ぐらいでしょうか
◆中学生から高校生ぐらいです。小学校低学年の時にやんちゃだった子が中学生になってから、数学で全国トップクラスになったケースもあります。だから、小さい頃から過剰に計算練習などをさせて、逆に学習意欲の芽を摘んでしまうことがないようにしてほしいです。
――あと伸びする子の特徴とは。
◆入試に限定して言えば「べき力(りょく)」を持っている子が強いです。やるべきことを淡々とやる力です。うちの塾では漢検の問題を分割してテストをしているのですが、東大に入った子を分析してみると、みんな毎回96点以上取っていました。東大や医学部などに入った子はおおむね、宿題が増えても黙々とこなす傾向にありますね。例えば、名文を書き写す練習でも誤字脱字がなく、きちんとできるのが「べき力」です。
――「べき力」はどうすれば身につくのでしょうか。
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