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第93回センバツ高校野球

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2年越しの春へ・県岐阜商

/下 二枚看板の投手陣 互い意識、切磋琢磨 それぞれの持ち味に高い評価 /岐阜

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投球練習をする野崎慎裕投手=岐阜市則武新屋敷の県岐阜商グラウンドで2021年2月16日、熊谷佐和子撮影 拡大
投球練習をする野崎慎裕投手=岐阜市則武新屋敷の県岐阜商グラウンドで2021年2月16日、熊谷佐和子撮影

 左の野崎慎裕(のりひろ)、右の松野匠馬の2投手が県岐阜商投手陣の柱だ。県内ライバル校の首脳陣からは「野崎のやや横から振り下ろす投球フォームが球の出所を見えにくくしており、左打者が打ちにくい」、「松野は力強くて速い直球と変化球をあわせもっている」など、それぞれの持ち味を評価する声があがる。

紅白戦で力投する松野匠馬投手=岐阜市則武新屋敷の県岐阜商グラウンドで2021年2月4日、熊谷佐和子撮影 拡大
紅白戦で力投する松野匠馬投手=岐阜市則武新屋敷の県岐阜商グラウンドで2021年2月4日、熊谷佐和子撮影

 2人は1年時から公式戦でベンチ入りしてきた。昨夏に甲子園であったセンバツ代替試合「2020年高校野球交流試合」の対明豊(大分)戦では、いずれもマウンドに上がった。ブルペンで隣同士で投げることも多く、常に互いの球速を意識して切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

 「松野の球速が140キロ出ていたら自分も出そうと思うし、紅白戦で松野が2点取られていたら、自分は1点に抑えようと思う」と野崎投手は話す。投げる前に力をためる松野投手の投球フォームを参考にしたことも。日々の投げ込みを重ね、球速は最速144キロになった。「3年夏までに150キロを出す」が1年時からの目標だ。

 松野投手は、入学時の球速が野崎投手より3キロ遅い129キロだった。「悔しかった」。毎晩1キロのコメを食べ、体重を入学時より10キロ増の80キロに増やした。ベンチプレスで筋力を増強し、1年秋に球速140キロに達した。昨秋の東海地区大会以降は、階段を片足で駆け上がって瞬発力を高めるなどの練習を重ねた。球速は野崎投手を超える148キロに達した。

 両投手には課題もあり、今も克服しようと奮闘している。

 東海地区大会でエースの役割を託された野崎投手は、投じたスライダーやカットボールを相手打者に合わされ「打たれそう」と感じる場面があった。球種を増やして打者に的をしぼらせないように、変化球の質の向上を図る。カーブが得意な松野投手からは「捕手のミットに球を乗せるイメージで投げて」との助言をもらった。

 東海地区大会決勝で先発した松野投手は、回を追うごとに球速が落ち、3番手として再登板した際、相手の代打に本塁打を許した。「気の緩みがあった。克服して(野崎投手だけでなく)自分もチームを引っ張っていきたい」。その後、投げ込みに加えて、走り込みを自身に課した。チームは週3回、学校と岐阜市内の金華山(標高329メートル)を1時間かけて往復する朝練習をしている。松野投手は、投球時に踏みこむ脚力を鍛えるため、自主的に毎朝、山に登り続ける。

 センバツでは野崎投手が背番号「1」を、松野投手が「10」を付けて臨む。初戦の市和歌山は、最速152キロの小園健太投手と、4番で捕手の松川虎生主将のバッテリーが要のチーム。野崎投手は「内角を攻めて相手4番を打ち取る強気の投球をしたい」。松野投手は「松川主将より前に打者を出さないよう、抑えていきたい」【熊谷佐和子】


            野崎慎裕投手               松野匠馬投手

甲子園高校野球交流試合 先発・1回2/3を4被安打3失点0奪三振 2番手・3回1/3を2被安打無失点1奪三振

秋季県大会準決勝    先発・5回   を8被安打3失点3奪三振 2番手・4回   を5被安打1失点4奪三振

      決勝    先発・9回   を5被安打2失点9奪三振 登板せず

秋季東海地区大会2回戦 先発・8回   を7被安打無失点4奪三振 登板せず

        準決勝 先発・9回   を8被安打無失点8奪三振 登板せず

         決勝 4番手2回1/3を7被安打4失点1奪三振 先発と3番手の計5回を3被安打1失点2奪三振

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