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中村文則の書斎のつぶやき

芥川賞作家・中村文則さんが、いろいろな場所の「書斎」から、さまざまなことをつぶやきます。

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中村文則の書斎のつぶやき

国民が厳しく政治に緊張感を

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作家の中村文則さん=東京都千代田区で、宮間俊樹撮影
作家の中村文則さん=東京都千代田区で、宮間俊樹撮影

 政治の問題もいろいろこのコラムで書いてきたけど、最近、なんというか、何を見ても読んでも、「まあ、自民党さんだしな……」としか思えなくなってしまった。これは困った。

 森元首相の女性蔑視発言も、自民党政権なら、オリンピックの政治的中立もへったくれもなく、実質的に自民党の重鎮である森氏があの役職につくのだろうし、そうであるから、世界に恥を撒(ま)き散らす発言をする可能性は、元々大きかった。当然の結果としか、思えないのである。

 そして後任に、自身がスケート連盟の会長の時、パーティーの場で現役の男性スケート選手の口にキスをした橋本氏がなり、また世界に恥を曝(さら)すことになるのも、自民党の人事としか言いようがない。スケート連盟の偉い男性が、現役の女子選手の口にキスをするのと全く同じことだ。相手が逆らうのが難しい立場にいる人間の行為として、おぞましい。通常なら議員辞職をし、セクハラやパワハラの講習を受け数年後にまた出直すの…

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