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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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福島の未来占う世界初「浮体式」洋上風力発電、震災10年で全撤退

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洋上に設置された浮体式風力発電設備。左奥は福島第1原発=福島県楢葉町沖で2013年10月4日、森田剛史撮影
洋上に設置された浮体式風力発電設備。左奥は福島第1原発=福島県楢葉町沖で2013年10月4日、森田剛史撮影

 「ふくしま未来」。そう名付けられた巨大な風車が福島県楢葉町沖約20キロの太平洋上で報道陣に公開されたのは、東日本大震災から2年半後の2013年10月。国などが導入を進める「世界初の『浮体式』洋上風力発電設備」の1基目だ。その名の通り、東京電力福島第1原発事故に遭った同県にとり、風力発電という自然エネルギーの導入は「未来」を占う道しるべだった。

 それから7年余。20年12月16日に福島市内で、ある会合が開かれた。「復興のシンボルはどうなるのか」「設備を生かせないのか」。地元の漁業者から厳しい問いかけが相次いだ。矛先は資源エネルギー庁の担当者。この日、担当者からは「ふくしま未来」を含めた洋上風力発電事業「福島浮体式洋上ウインドファーム」の全撤退が告げられていた。

   ◇

 資源エネルギー庁などが事業の商用化に向けた実証実験を始めたのは震災の約1年後…

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