日本酒「京都酵母」ブランド化へ 香味重視 市産技研と蔵元連携

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京都市産業技術研究所の「京都酵母」を使用して試作された日本酒=市役所で2021年2月25日午後0時50分、小田中大撮影
京都市産業技術研究所の「京都酵母」を使用して試作された日本酒=市役所で2021年2月25日午後0時50分、小田中大撮影

 京都市産業技術研究所(京都市下京区)は市内の蔵元と連携し、同研究所が開発した酵母を使用した、日本酒のブランド化に着手した。五つの酵母を「京都酵母」と銘打ち、消費拡大が期待される外国人向けに「香味」を重視した日本酒作りを進める。9社で計10品を試作し、3月の見本市を皮切りに市場調査を経て、市販化を目指す。

 京都は日本有数の酒所・伏見に代表されるように、市内各地に蔵元が点在している。同研究所はさまざまな産業支援に取り組んでおり、アルコール発酵に欠かせない日本酒用の酵母は、昭和30年代から研究を開始。2020年度からは、海外での日本酒のブランド力強化事業を始めた。

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