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東京電力福島第1原発事故から間もなく10年。福島県双葉町出身の末永良一さん(70)=埼玉県八潮市=は、「あの事故が無ければ……」という思いが今も消えない。原発事故後に実家を失い、母親は入所先の施設で自ら命を絶った。県内の避難者らが国と東電に損害賠償を求めたさいたま地裁の集団訴訟で、原告に加わっている末永さんは3日に証言台に立ち、裁判官らに現在の心境を訴えた。【平本絢子】
2011年3月11日。当時、茨城県牛久市で暮らしていた末永さんは地震発生時、東京都内の職場にいた。ニュースで福島県沖での地震と知り、母のことが頭をよぎった。双葉町の実家は福島第1原発から約2・5キロ。92年に父昇さんが亡くなり、母節子さんが1人で暮らしていた。
実家が津波被害を免れたことを知り、2日後には…
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