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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第79期名人戦A級順位戦 稲葉陽八段-斎藤慎太郎八段 第36局の5

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天を仰ぐ

 長い一日が終わりに近づいていく。稲葉は両取り筋に構わず[先]4五銀と進軍したが、代えて[先]5五桂は[後]5四金[先]6三桂成[後]8五桂と進み[先]4五銀と出る筋が消えているため先手は芳しくない。

 他棋戦の対局を終えて棋士室に立ち寄った畠山鎮八段は「これは心臓に悪い。帰る一手だ」と愛弟子・斎藤の将棋に一言。「師匠のよからぬ念が移ってはいけない、とにかく遠くへ行こう。冷静に見ていられない」とつぶやき、帰路に就いた。

 終盤戦、稲葉の持ち時間が1時間を切る。[先]3一銀に[後]3二玉は[先]2一角[後]同玉[先]3三銀成[後]3一玉[先]4三桂[後]2一玉[先]2二歩[後]同飛[先]3一金[後]1二玉[先]2二成銀[後]同玉[先]3二飛(参考図)の王手馬取りが激痛で先手がよさそうだ。斎藤にも残り時間の早見表が出された。ため息が増える。速度勝負。金取りを放置し、玉頭に手を付けた。攻守交代。斎藤は頭を抱え「いやいや…

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【第79期名人戦】

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