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自民・井出庸生氏、選択的夫婦別姓「党内議論、熱冷まさずに」

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インタビューに答える井出庸生・衆院議員=東京都千代田区で2021年3月3日、内藤絵美撮影
インタビューに答える井出庸生・衆院議員=東京都千代田区で2021年3月3日、内藤絵美撮影

 結婚後に夫婦が同じ姓とするか、それぞれの姓を名乗るかを選べる選択的夫婦別姓制度。自民党内の反対が根強く、長年議論がたなざらしにされてきたが、最近は党内からも前向きな声が上がっている。積極的に選択的夫婦別姓の導入を訴えている自民党の井出庸生衆院議員(43)に、政治への女性参画について思いを聞いた。【聞き手・花澤葵】

 ――どのような思いで選択的夫婦別姓制度の推進に取り組んでいますか

 ◆3年ほど前、選択的夫婦別姓制度を求めて裁判を起こしたソフトウエア会社「サイボウズ」の青野慶久社長から、配偶者の名字に改姓したときの苦労を聞きました。今の民法では、夫婦のどちらが改姓してもいいのですが、実態は96%は女性が改姓している。民法に照らせば、男性も結婚のときに考えなければいけない問題です。青野さんに話を聞き、当事者意識を持たなければいけないと気付かされ、国会議員として、制度の改善に取り組むべきだと思いました。昨年の秋には自民党だけの勉強会を開きました。

 ――昨年末、第5次男女共同参画基本計画の選択的夫婦別姓に関する表現を巡る自民党内の議論が注目されましたが、第4次まであった「選択的夫婦別氏制度」の文言が削除され、表現は後退しました

 ◆自民党内で十数年ぶりに、推進派と慎重派が互いにまとまって声を上げ、激論を交わしました。結果は推進の立場からすれば、大変厳しいものでした。がっかりした人もいると思いますが、議論の熱を冷まさずに続けていきたい。推進派がまとまって声を上げてくれたのは、私にとってはとても大きかった。

 ――丸川珠代男女共同参画担当相が選択的夫婦別姓制度に反対する文書に名を連ねていました

 ◆丸川大臣は「男女共同参画担当大臣と個人の思いは切り離してやっていかないといけない」とおっしゃっていて、それはその通りだと思います。担当大臣としては、橋本聖子前大臣が選択的夫婦別姓の導入を進めようと取り組んできたことをしっかりと引き継いでいってほしい。丸川大臣に…

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