GAFAにどう対抗? ヤフー、LINE両トップのインタビュー詳報
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ヤフーとLINEの経営統合で発足した新生Zホールディングスの共同最高経営責任者、川辺健太郎氏と出沢剛氏は、毎日新聞のインタビューで、GAFAへの対抗策など今後の戦略を語った。主なやり取りは、以下の通り。【聞き手・松倉佑輔、後藤豪】
「このネクタイにもう一色入るといい」
――ヤフーとLINEはもともとライバルでした。今後も経営統合を含めて考えていきますか?
川辺氏 我々が目指す世界(の実現)に意味のあるサービスを持っている会社、サービスがあれば、ちゅうちょなく全部に声をかけていきたい。
出沢氏 我々は世界で見ると、まだまだスケールが小さい。そういう意味で、まだまだ成長しないといけない。自分たちでやる方法もあれば、パートナーシップでやる方法もありますし、さらに言うと、国内だけじゃなく、海外という選択肢もあると思います。そういう意味では貪欲にやっていきたい。インターネットやテクノロジー業界は、スピードが速いので、「じっくり3年とか5年、様子を見てやりましょう」ということができない。あらゆる可能性は引き続き考えていくことになります。
川辺氏 日本電産の永守重信会長は、毎年必ず、今後買収したい会社にお手紙を書くという有名な話がありますが、すごく正しいと思うんですよね。こちらから「必要です」と伝えておけば、その時は成立しなくても、我々の業界は本当に変化が激しいので、(相手から)必要だと思ってもらえるような局面の変化が訪れることもある。言わなかった後悔より、言う恥を選びます。このネクタイにもう一色、色が入るといい。何色か分からないですけど。
――米国のGAFAにどう対抗していきますか?
…
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