教育格差は広がった? 一斉休校で見えた「生まれ」の違いとは

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早稲田大の松岡亮二准教授(教育社会学)=本人提供
早稲田大の松岡亮二准教授(教育社会学)=本人提供

 新型コロナウイルスの影響で昨年3月から小中学校や高校では一斉休校を余儀なくされた。その期間は最長で3カ月にも及び、オンライン環境や学校の対応の違いで学力格差が広がったとの懸念が出ている。本当に広がったのか。教育格差に関する著書がある早稲田大の松岡亮二准教授に聞いてみた。【田中理知】

 ――一斉休校で学力格差は広がったのでしょうか。

 ◆明確に学力格差が拡大したことを示すデータは現時点ではないようです。ただ、一斉休校の影響でこぼれ落ちた子どもはいるかもしれません。今後のデータ収集と分析が必要です。教育格差は一斉休校の前からありました。格差に意識を向けることで、それを課題として感じる人は増えたのではないでしょうか。

 ――元々あった教育格差とは。

 ◆子ども本人に変更できない「初期条件」である両親の学歴や世帯収入を含む出身家庭の社会経済的地位や出身地域といった「生まれ」によって、学力や最終学歴など教育の結果に差があることです。…

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