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ジェンダー(社会的に作られた性差)にとらわれない、平等な社会とは?格差解消のための課題を考えます。

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多岐にわたる業務、通称使用に限界 弁護士・佐藤倫子さん /中

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三豊市議会に提出した陳情書を前に「草の根運動を通して市民の声を広げていくことが大切」と語る佐藤さん=香川県丸亀市大手町2で2021年1月29日午前11時34分、西本紗保美撮影
三豊市議会に提出した陳情書を前に「草の根運動を通して市民の声を広げていくことが大切」と語る佐藤さん=香川県丸亀市大手町2で2021年1月29日午前11時34分、西本紗保美撮影

 「選択的夫婦別姓制度」の導入を求めるための陳情書を香川県三豊市議会に個人として提出し、2020年12月の市議会で国への意見書が可決されました。県内の地方議会で意見書が可決されたのは初めてです。市民の声を受け止めてくれたことをありがたく思っています。

 14年前に結婚して改姓しました。「佐藤倫子」のままがいいという思いはありましたが、長男である夫が家を継ぐことを求められており、私の氏に改姓してもらうという選択肢はありませんでした。当時から弁護士には通称使用制度があったため、あまり不都合はないのではと自分でも軽く考えていたところがあったと思います。

 しかし実際には、通称使用には困難が伴いました。女性弁護士の4割以上が旧姓などの「職務上の氏名(通称)」で仕事をしていますが、日弁連が行ったアンケートでは、「職務上の氏名では成年後見の登記ができなかった」「金融機関で口座開設を断られた」などの声が多く寄せられています。

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