特集

東京オリンピック

東京オリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

五輪記者内幕リポート

IOCバッハ会長が突き進む政治路線 「ノーベル平和賞」狙いか

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
国立競技場を視察し、記者団の質問に答えるIOCのバッハ会長=東京都新宿区で2020年11月17日午後4時57分(代表撮影)
国立競技場を視察し、記者団の質問に答えるIOCのバッハ会長=東京都新宿区で2020年11月17日午後4時57分(代表撮影)

 きらめく光を浴びながら、東京オリンピック・パラリンピックの主会場、国立競技場に立つ小柄な男性。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長だ。人気テレビ番組にならい、こう問いただしたかった。「YOUは何しに日本へ?」

 バッハ氏は昨年11月に来日した。新型コロナウイルスの感染が欧州で再拡大し、日本にも第3波が押し寄せようとしていた時のことだ。「タイミングが悪すぎる」と心配する声も聞かれたが、IOCをよく知る政府関係者は「来日の目的は新首相に会う。それに尽きる」とささやいた。

 実は来日前、日本国内で大会の開催機運が高まらないことにバッハ氏はいらだっていた。「日本はどうしてネガティブな情報ばかり流れるのか」。バッハ氏の声は日本側に伝わっていた。報道機関の世論調査では開催を求める声は2~3割にとどまる。開催に強い意欲を示してきた安倍晋三前首相は体調悪化で辞任。後任の菅義偉首相と早く関係を結ぶ必要があった。

 地ならしに駆り出されたのが、国際体操連盟(FIG)会長でIOC委員の渡辺守成氏だ。渡辺氏は昨年11月の体操の国際大会を成功裏に収めた。渡辺氏は「大会が失敗していたら来日はなかった。バッハ会長は世界保健機関(WHO)などからワクチン開発の情報も得ていたようだ」と言う。常に政治的な動きを見せるバッハ氏。どのような人物なのか。

 ドイツ人のバッハ氏は、1976年モントリオール五輪のフェンシング男子フルーレ団体で金メダルに輝いた。人生の転機に…

この記事は有料記事です。

残り1391文字(全文2020文字)

【東京オリンピック】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集