連載

滝野隆浩の掃苔記

社会部・滝野隆浩専門編集委員のコラム。

連載一覧

滝野隆浩の掃苔記

「捨てられない」親の心

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 ブルーオーシャンカフェ(東京都江東区)が主催するオンラインセミナー「今日からできる断捨離術」に参加した。講師は遺品整理業を始めて7年になる笠原勝成さん(51)。1000件以上の現場に立ち会い、見えてきたものがあるという。

 欲しいと思って買い続けて捨てなければ、家はモノであふれる。元気なうちに意を決して整理するのが「断捨離」で、先延ばしにしていても施設に入ることになれば「家じまい」が必要だし、死んだら誰かが家財を処分しなければならない。

 ただ、モノには記憶がまとわりついている。買った物は人生そのもの、といっていい。簡単には処分できないから困る。九州で1人暮らしする母はいつもこう言う。「なんでん捨ててよかよ。私が死んでからね」

この記事は有料記事です。

残り574文字(全文908文字)

あわせて読みたい

注目の特集