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創作の原点

芸術・文化の世界で活躍する著名人の方々に、それぞれの「創作の原点」を聞いた。

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創作の原点

歌手・宮本浩次さん 赤羽の街で親しんだ歌謡曲

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=内藤絵美撮影
=内藤絵美撮影

歌手・宮本浩次(みやもと・ひろじ)さん

 「歌うことが好き」。バンド結成40年を迎えたエレファントカシマシのボーカル、宮本浩次さん(54)は真っすぐな思いで音楽の道をひた走ってきた。「自分は歌によって人を楽しませることができるはずだって、やみくもに信じている。傲慢な意味じゃなく、それを証明したい。自分が生きている証しがほしい」と。歌を愛する心、そして歌に生きる信念がその胸を熱くする。

 2019年からソロ活動を始め、昨秋、初のカバーアルバム「ROMANCE」をリリースした。自ら「原点中の原点」と語る昭和歌謡の流行歌を歌い、オリコン初登場1位になるなど話題に。「子どもの頃に大好きだった歌をカバーして、アルバムを出したいという思いがずっとありました」。小坂明子さんの「あなた」(1973年)などあえて女性ボーカルの歌に限定し、力強く伸びやかな声で名曲に新たな輝きをともした。

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