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「娘の名札をつけて、一緒に走りたい」。東日本大震災で宮城県石巻市立大川小の6年生だった次女真衣さん(当時12歳)を亡くした会社員の鈴木典行さん(56)は、東京オリンピックの聖火ランナーとして走る日を待ちわびる。新型コロナウイルスの感染は今も収まらず、走ることへの迷いもある。だが「コロナ禍、震災発生10年の年だからこそ、聖火リレーや『復興五輪』が開かれる意味がきっとある」と信じている。
大川小では児童74人と教職員10人が津波の犠牲になった。流されてきた木々や家財などが積み重なる変わり果てた校舎の周辺で、鈴木さんは同じ学校の保護者たちと、子どもたちを捜した。がれきと土の中から、次々とよく知る顔の子が見つかって現実を思い知り、娘も見つかってほしい思いと、見つからず、どこかで生きていてほしいという思いが交錯した。
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