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Gender×JAPAN

東京五輪を前に次々と明らかになった日本の深刻なジェンダーギャップ。意識のアップデートのために何が必要?

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モーリーさんが見た日本の女性 今も「オヤジ物語の装飾品」

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インタビューに答えるモーリー・ロバートソンさん=東京都千代田区で2021年3月5日、吉田航太撮影
インタビューに答えるモーリー・ロバートソンさん=東京都千代田区で2021年3月5日、吉田航太撮影

 日本は男女格差を示すジェンダーギャップ指数が153カ国中121位で、主要先進国で最低レベル。政治の世界でも、女性議員や女性閣僚は少ない状況が続いている。毎日新聞の女性記者だった母を持ち、タレントや国際ジャーナリストなどとして幅広く活躍するモーリー・ロバートソンさん(58)に、日本のジェンダー問題について話を聞いた。【聞き手・花澤葵】

 ――日本のジェンダーギャップ指数が世界最低レベルです。

 ◆日本のジェンダーの関係というのは、先進国の中でいうとガラパゴス的です。広い意味での日本特殊論。日本人は特殊な民族であって、東アジアとも西洋とも違う独特の道を行って、なおかつ欧米からは尊敬されるという結論が用意された、ある種の物語がある。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれた1980年代に多くの経営者がそれに心酔して、ある種の「オヤジ語り」という形で受け継がれた。

 その物語の中での女性の扱いは、なんせ帰国「子女」ですからね。言い方からして「女、子ども」みたいな、それを俺たちが頑張って養っているんだみたいな、そういうナルシシズムのこもった「美しい俺たち」っていうオヤジ物語の装飾品になっている。

 その物語の奥深くにあるジェンダーとか役割とか先入観を、また女性が学習してしまっている。…

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