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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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始まりは「ピアノ、流されちゃった」 届けること520台、活動に幕

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贈られたピアノで演奏する三浦萌さん(左)と指導する高橋佳江さん=宮城県南三陸町で2021年2月11日午前11時31分、菊池陽南子撮影
贈られたピアノで演奏する三浦萌さん(左)と指導する高橋佳江さん=宮城県南三陸町で2021年2月11日午前11時31分、菊池陽南子撮影

 東日本大震災の被災者にピアノを届ける活動を続けてきた市民団体「被災地へピアノをとどける会」(仙台市)が、震災から10年となる節目に活動を終えた。5日、520台目となる最後のピアノを宮城県東松島市の保育園に届けた。会を結成したきっかけは、ある女の子の「ピアノ、流されちゃった」という一言。会の委員長、庄司美知子さんは「子どもたちがピアノを続けられるよう全力を尽くせた。日本中、世界中からの支援が活動をつないでくれた。本当に感謝している」と話す。

 震災から約1カ月半後。庄司さんは、同県南三陸町の民宿で演奏会を開いた。町は津波により約6割の家が全壊し、主要産業だった水産業も深刻な被害を受けていた。

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