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あの言葉がなければ今はない 72歳現役「鉄人」が振り返る3.11

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砲丸投げのトレーニングに励む大井利江=岩手県洋野町で2020年2月20日、宮間俊樹撮影
砲丸投げのトレーニングに励む大井利江=岩手県洋野町で2020年2月20日、宮間俊樹撮影

 あの大震災から10年――。不屈の精神から「鉄人」と呼ばれるアスリートですら、一時は競技の断念も頭をよぎった。岩手県沿岸部の最北端、洋野町で東日本大震災に見舞われたパラ陸上・男子砲丸投げの大井利江(72)=北海道・東北パラ陸協。古里の被災地に、そして砲丸に思いを込める。

 2011年3月11日。妻須恵子さん(79)と自宅にいた時、大きな揺れに襲われた。玄関代わりの電動シャッターは停電で動かなくなり、近くの消防隊員にこじ開けてもらって何とか外に出ることができた。

 近所の武道館に避難しようとしたが、下半身に障害を抱える大井が利用できる車いす用のトイレはなかった。身動きが取れなくなることも考え、体育館の駐車場に止めた車内で余震に耐えながら妻と2日間を過ごした。

 高さ12メートルの防潮堤に守られ自宅は無事だったが、海沿いの漁協や魚市場など水産施設は津波にのまれ、多くの船舶が陸で横倒しになっていた。「競技どころではない」と感じ取った。

 だが、震災からしばらく…

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