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犯罪捜査の現場で、押収したパソコンなどからデータを復旧・解析する技術「デジタルフォレンジック(DF、デジタル鑑識)」の活用が進んでいる。消された証拠をよみがえらせるDFの実力とは。データ復旧を国内でいち早くスタートさせ、全国の捜査機関や企業から依頼を受ける大阪の会社を訪ねた。【森口沙織】
大阪市北区のデータ復旧会社「アイフォレンセ日本データ復旧研究所」は、1998年の創業時から破損したパソコンなどのデータ復旧業務を請け負ってきた。JR大阪駅前にある研究室のようなオフィスには、ハードディスクなど情報機器が並び、解析のための専用機材が数台設置されている。壊れた機器を扱う場合などには、ほこりや静電気を防ぐため、職員は全身に専門の作業着を着用して作業している。
創業者で社長の下垣内太さん(46)は、これまで約7000件の機器を解析してきた。2018年には復旧技術に関する特許も取得した。社員は6人と少数だが、高い技術が評価され全国から依頼が相次ぐ。
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