中国の失業率、実際は20%試算も 出稼ぎ労働者ら統計から除外

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親族と営んでいた食堂を畳んだ男性が頼りにするのは、日雇いの求人だ。「日勤 1時間13元(約216円)」「夜間の業務 1時間15元」などと記されている=北京市内で2021年2月23日、米村耕一撮影
親族と営んでいた食堂を畳んだ男性が頼りにするのは、日雇いの求人だ。「日勤 1時間13元(約216円)」「夜間の業務 1時間15元」などと記されている=北京市内で2021年2月23日、米村耕一撮影

 中国の李克強首相は5日の全国人民代表大会(全人代)の政府活動報告で、新型コロナウイルス感染症対策での「戦略的成果」を取り上げ、2020年の成長率は2・3%と「予想を上回る回復だった」と胸を張った。その一方で、李氏は個人消費の伸び悩みや、厳しい雇用情勢などは認めた。中国政府は20年12月末の失業率は5・2%と、コロナ前の水準に戻ったとしているが、雇用の不安定な出稼ぎ労働者らは元々、中国の統計から除外されており、実際は約20%に上るとの試算もある。

 「月約3万元(約50万円)の家賃は下げてもらえず、続けるのは不可能だった」。内陸部・山西省出身の男性(28)は昨秋、兄夫婦と営んでいた北京市内の食堂を畳んだ。新型コロナに対する恐怖が広がった20年2月以降、客足が急速に落ちたという。

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