富士スバルライン 道路挟みネズミの遺伝子に差 分断された森
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富士山5合目に至る「富士スバルライン」沿いでネズミを調べたところ、道路を挟んで遺伝子に大きな差があることが、福山大生命工学部生物工学科(広島県)の佐藤淳(じゅん)准教授(進化生物学)らが行った調査で分かった。道路が移動を妨げている結果、両側で別々に繁殖が進んでいる可能性がある。木の枝を伝って移動することが多いヒメネズミで顕著で、道路による森林の分断が背景にあると考えられる。佐藤准教授は、道路を渡る動物専用の橋「アニマルパスウェイ」設置の必要性を指摘する。
研究成果は日本哺乳類学会の英文誌「マンマルスタディー」2020年10月号に掲載された。
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