連載

声をつないで

世界的シンクタンクの男女格差を示す指数で、日本は156カ国中120位。生きやすい社会をつくるために必要なものは?

連載一覧

声をつないで

国際女性デー2021 原発避難「女は口出すな」(その2止) 福島原発事故、避難の女性ら

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 

つきまとうイエ、放射線、「健康な嫁」

 栃木県那須塩原市で被災した30代の女性は、子供が通う幼稚園の園庭などで放射線量を測定すると高い数値が出たため、データを示して園側に対策を求めたが、窓口担当者が話を聞くだけだった。だが、後日夫と一緒に出向くと、応接室に通されて園長が対応したという。この女性は「男性と同じことを訴えてもきちんと対応してもらえなかった」と主張する。事故直後、放射線被ばくによる子供の健康不安を訴える母親について「女のヒステリー」「過剰反応」などととらえる風潮があり、ネット上ではそれをからかう「放射脳ママ」という言葉も出回っていた。

 宇都宮大の清水奈名子・准教授は「まるで科学的、合理的に考えられない一部の女性たちがパニックになって騒いでいる、という扱い。しかし、前述の女性は自身で放射線量を測定し、根拠を示して幼稚園などに対応を求めており、合理的な行動」と理解を示す。

この記事は有料記事です。

残り1392文字(全文1786文字)

あわせて読みたい

注目の特集