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ミャンマー国軍が、クーデターへの抗議デモを取材する報道機関への圧力を強めている。取材記者を次々に拘束しているほか、8日には独立系メディア5社の事業許可を取り消した。地元記者は恐怖の中、「今こそ現状を伝えなければ」と取材を続けている。
「記者を逮捕してカメラを奪え」。地元テレビ「ミッジマ」の男性記者(37)はあるデモ現場で、警察官が部下に出している指示を耳にした。その後は自身の職業を悟られないよう取材を続行。9日には毎日新聞助手の取材に「ミッジマは軍政が禁止した言葉を使い続けたので、放送許可を取り消されたのだろう。事前に予想していたので驚きはない」と語った。報道の自由を巡る現状については「厳しい状況だ」としながらも、「軍政の発表には関係なく、可能な限り現場からニュースを伝え続ける」と話した。
国軍は現在、国営メディア以外の独立系メディアを敵視。「現行憲法に基づき国家の責任を引き継いでいる」と自身が権力の座にあることの正当性を強調し、メディア側に「クーデター」や「軍事政権」といった表現を使わないよう指示している。これに対し多くの独立系メディアは「報道の自由に反する」と反発し、従来通りの用語を使い続けている。
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