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コロナ後遺症か 倦怠感や痛み招く神経免疫系疾患ME・CFS

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新型コロナウイルスに感染したとみられ、その後「筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群」を発症し、激しい倦怠感などで1日の大半をベッドで過ごす日が続いているという女性=本人提供
新型コロナウイルスに感染したとみられ、その後「筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群」を発症し、激しい倦怠感などで1日の大半をベッドで過ごす日が続いているという女性=本人提供

 新型コロナウイルスの感染者らの間で、日常生活が困難になるほど強い倦怠(けんたい)感が続くなど後遺症とみられる症状に悩むケースが相次いでいる。神経免疫系疾患「筋痛性脳脊髄(せきずい)炎(ME)・慢性疲労症候群(CFS)」が強く疑われるといい、国内外の専門家は「新型コロナが引き金になる可能性は十分ある」と警鐘を鳴らす。治療法がまだなく、早期確立が待たれるこの病気と新型コロナとの関係とは。【林奈緒美】

 相模原市のパートの女性(48)は昨年3月、微熱や頭痛、息切れ、倦怠感などを発症した。新型コロナの感染を疑い、かかりつけ医を受診したが、熱が37・5度を超えなかったためPCR検査は受けられなかった。風邪薬を処方されたが病状は悪化する一方で、箸を持つだけで指に激痛が走り、病院に行った翌日は疲労感で起き上がることもできなかった。女性はパートを休職。半年かけて血液検査やレントゲン検査などで全身を調べても原因は見つからなかったが、12月に新型コロナの感染疑いが強いと診断され、1月には「ME・CFS」と診断された。治療薬で痛みは和らいできたが、現在も1日の大半をベッドで過ごしている。

 ME・CFSは原因不明の倦怠感や息苦しさ、眠気などが続いて日常生活が困難になる病気だ。体の痛み、集中力や記憶力の低下と…

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