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河野氏絶句、官僚も異動恐れるコロナ室 月378時間残業の現実

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参院予算委員会で、コロナ室で超過勤務が常態化している問題について立憲民主党の宮沢由佳氏の質問に答える西村康稔経済再生担当相(右)。手前左は菅義偉首相=国会内で8日、竹内幹撮影
参院予算委員会で、コロナ室で超過勤務が常態化している問題について立憲民主党の宮沢由佳氏の質問に答える西村康稔経済再生担当相(右)。手前左は菅義偉首相=国会内で8日、竹内幹撮影

 「それ、月(1カ月)で?」

 舌鋒(ぜっぽう)の鋭さで知られる河野太郎行政改革担当相が絶句した。3月5日夕の記者会見。内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室(コロナ室)の職員の超過勤務時間の最長が約378時間に達することへの感想を求められた場面での出来事だ。河野氏は「相当ひどいですね。『黒』(くろ)を通り越している」と続けた。政府関係者は「コロナ室は霞が関でも一、二を争う『ブラック』職場だと知られていて、異動の辞令が極端に恐れられている」と漏らす。一体何が起きていたのか。【政治部・飼手勇介、田辺佑介、竹地広憲】

閣僚も、与野党議員も驚がく

 政府は3月5日に安達澄参院議員(無所属)の質問主意書に対する答弁書を閣議決定した。2020年11月~21年1月の3カ月のコロナ室職員の過勤務時間を問われ、約100人の1月の超過勤務時間が平均約122時間だとした。「過労死ライン」とされる月80時間を大幅に超える。最長は約378時間で、1月に12日あった土日・祝日で毎日12時間ずつ勤務したと仮定しても、残り19日の平日に10時間超の残業をしている計算になる。8日の参院予算委員会で野党議員から「あまりにも長い。寝ているのか、家に帰れているのか、本当に心配だ」(立憲民主党の宮沢由佳氏)との声が出るほどの時間数だ。

 答弁書は2020年11月は平均約69時間(最長約197時間)、12月は同約77時間(同約320時間)としていた。

 加藤勝信官房長官は8日の記者会見で「特に300時間を超える在庁時間、勤務時間はかなり異常だ」と発言。官僚出身で踏み込んだ発言の少ない加藤氏としては「かなり異常だ」との表現は異例だ。

 コロナ室関係者によると、1月の「122時間」でも「実態より少ない印象だ」という。このころは緊急事態宣言の再発令のタイミング。多くの職員が、関係省庁や国会などとの連絡・調整のほか、感染者数などさまざまなデータの分析、西村康稔経済再生担当相が記者会見で使う資料作りなどに休み無く取り組んでいたという。

 ある幹部は、毎日どの時間にも姿を見かける職員もいたと漏らし、「役所に住んでいるのと同じ」ような状態の職員もいたという。多くの職員が対応に奔走していた状況だった。幹部は「災害対応と同じように、不可欠な政策を支える仕事に一生懸命取り組んだ結果だ。西村大臣からも励まされ、決して無駄に仕事をしているわけではない」と理解を求めた。

テレ…

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