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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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漂流の果て

太陽光バブル招いたちぐはぐな政策 京大教授が語る再エネの未来

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川崎市と東京電力が共同で建てた浮島太陽光発電所=川崎市で2019年5月26日13時12分、岩間理紀撮影
川崎市と東京電力が共同で建てた浮島太陽光発電所=川崎市で2019年5月26日13時12分、岩間理紀撮影

 東京電力福島第1原発事故は、原発に依存する社会のもろさをあらわにした。再生可能エネルギーへの転換は待ったなしだが、その歩みは順調と言えるのか。電力システムに詳しい安田陽・京都大特任教授に話を聞いた。【聞き手・阿部周一】

FIT制度は失敗だった

 ――東日本大震災の翌年の2012年7月に再エネの全量固定価格買い取り制度(FIT)が始まり、国内の発電量に占める再エネの割合は11年度の10・4%から19年度は19・2%になりました。再エネの普及状況をどう見ますか?

 FITは強力な再エネ推進政策でしたが、それにもかかわらず、発電電力量に占める再エネの比率はこの間、約9ポイントしか増えていません。国際比較すると十分とは言えず、特に、太陽光しか増えなかったという点が非常に大きな問題で、FIT制度は失敗だったと評価されても仕方がないと思います。

 日本では残念ながら「再エネ=太陽光」という風潮がありますが、諸外国では風力の方が先に導入が進んでいます。なぜなら…

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