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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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愛知の夫婦の「宝物」 被災地の24歳“孫”と10年続く文通

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東日本大震災で被災した菅原祐希さんから届いた手紙を読み返す伊東さち子さん=愛知県豊田市で2021年2月26日、兵藤公治撮影
東日本大震災で被災した菅原祐希さんから届いた手紙を読み返す伊東さち子さん=愛知県豊田市で2021年2月26日、兵藤公治撮影

 「私の宝物です」。愛知県豊田市の伊東さち子さん(80)が手にするのは色とりどりの封筒。東日本大震災時、岩手県陸前高田市で被災した菅原祐希さん(24)との10年間にわたる文通で受け取った100通を超える手紙だ。夫が避難所に送ったおもちゃが縁で交流が始まり、夫の死後もやりとりは続く。震災を経験しながらも明るく前向きに生きる“孫”の成長を見守り続けてきた伊東さんは「祐希さんから逆に励まされ、元気をもらっている」と感謝の日々を送る。

 震災直後、「子どもたちに笑顔を取り戻してほしい」と、夫の隆義さん(2016年に80歳で死去)が岩手、宮城、福島3県の避難所に送った紙おもちゃ。たこ糸を引っ張ると回転するコマなどを封筒に入れて送ると、震災翌月の11年4月、当時中学3年だった菅原さんからはがきが届いた。「津波で家を無くし避難生活を続けています。昔懐かしいおもちゃを見て、温かい気持ちになりました。感謝の気持ちは忘れず生きていきたいです…

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