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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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あの日の私、未来の私

あの日止まった時計、宝物 岩手県陸前高田市・及川祐輔さん(20)

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及川祐輔さん=岩手県陸前高田市で2021年3月5日、和田大典撮影
及川祐輔さん=岩手県陸前高田市で2021年3月5日、和田大典撮影

 あの日、私は小学4年生でした。地震直後、高台の自宅に戻り、親戚も集まりましたが、海のそばに住んでいた祖父母の姿が見えません。「ちゃんと逃げられたかな」と不安でした。

 おじいちゃん、おばあちゃんっ子で、放課後はよく、祖父母の家や高田松原の砂浜で遊びました。夏祭りで私が太鼓をたたく姿も、家の前から優しく見守ってくれました。

 震災から2週間後、遺体安置所で父に「祐輔、これはおじいちゃんのものか」と、泥だらけの服を見せられました。祖父(隆雄さん・当時70歳)のものとすぐに分かりました。「小学校の近くで見つかった」と教えられました。きっと心配で迎えに来たんだ。そう思うと、少しうれしくて、でも悲しくて、複雑でした。祖母(サツヨさん・同91歳)は今も見つかりません。

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