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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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がれきの中、亡き息子に「ごめんね」 母は今、心に寄り添う看護師

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 助けてあげられなくて、ごめんね。がれきの中、ひざまずき、手を合わせ、繰り返し祈った。菅原良枝さん(53)は、岩手県陸前高田市の実家にいた長男の大樹(ひろき)さん(当時16歳)と両親を亡くした。手を合わせる写真は、震災1カ月後の4月11日に撮影された。手帳には「新聞の人に声を掛けられた。写真可とする」と書いた。「悲しさと、忘れてほしくない気持ちが入り交じっていた」と振り返る。

 看護師だった菅原さんは実家で夫と3人の息子、両親の7人暮らしだった。2004年、菅原さんの転勤で両親を残して岩手県花巻市に引っ越した。だが、小学生だった大樹さんが転校先の学校に合わず、通えなくなってしまう。中学進学を前に「高田の学校に行く?」と聞くとうなずいた。大樹さんだけが両親のいる実家に戻った。

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