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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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子ども食堂で恩返し 祖父母失い不登校 家族に支えられた17歳

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子ども食堂「おしゃっち食堂」で町内の子どもたちにお弁当を手渡す中村有沙さん(左)=岩手県大槌町末広町で
子ども食堂「おしゃっち食堂」で町内の子どもたちにお弁当を手渡す中村有沙さん(左)=岩手県大槌町末広町で

 東日本大震災の発生から、11日で10年になる。あの日、傷付いた人たちは、家族や友人、地域に支えられながら、少しずつ歩みを進めてきた。

 東日本大震災で祖父母を失ったショックから小学校に通えなくなった自分を、家族が支えてくれた。10年たち、高校生になった岩手県大槌町の中村有沙さん(17)は現在、町内の子ども食堂の運営に携わる。「支えてもらった家族や古里に恩返ししたい」と誓っている。

 中村さんは震災前、大槌湾に面した同町木枕(こまくら)で、祖父母と両親、3人のきょうだいの8人暮らしだった。震災の日、大槌小の1年生だった中村さんは、学校から高台の公民館に避難した。だが、祖父の幸男さん(当時78歳)と祖母のてるさん(同79歳)は避難の途中で「仏さま、取ってくっから」と自宅に戻ったところを津波にのまれた。一緒に流された当時中学2年の姉、彩乃さん(24)は畳につかまって助かった。

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