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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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遺体が一人また一人 被災地で消防隊員が見た想像を絶する惨状

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東日本大震災の発生後、被災地で救助者の捜索にあたった篠原浩典さん(右)と松橋慶武さん=群馬県高崎市八千代町で2021年3月4日、鈴木敦子撮影
東日本大震災の発生後、被災地で救助者の捜索にあたった篠原浩典さん(右)と松橋慶武さん=群馬県高崎市八千代町で2021年3月4日、鈴木敦子撮影

 未曽有の大災害に見舞われた被災地で人々の救助にあたったのは、全国から駆けつけた「緊急消防援助隊」だった。群馬県内の消防隊員も震災当日の3月11日から続々と出動した。現地では度重なる余震や大津波警報、福島第1原発事故などに直面し、危険と隣り合わせの任務となった。

 「一人でも多くの生存者を見つけ出したい。その一心で向かいました」。高崎市等広域消防局の消防司令補、松橋慶武さん(42)は3月11日深夜、「高崎1次隊」メンバーとして21人で東北に向かった。県外の大規模災害の応援は初めてで、使命感に燃えていた。

 だが、派遣先の福島県相馬市で想像をはるかに超える惨状と向き合うことになる。街は津波で押しつぶされて見る影もない。高齢の住民が消防隊の車に向かって手を合わせて拝む様子から、経験のない修羅場に身を置いていることを実感した。

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