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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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不登校から「人のために」 被災地に通い、生きる道見つけた24歳

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富山市で開かれた震災復興支援イベントで対談する石原壮一郎さん(左)と阿部実さん=富山駅で2021年3月11日午後2時33分、砂押健太撮影
富山市で開かれた震災復興支援イベントで対談する石原壮一郎さん(左)と阿部実さん=富山駅で2021年3月11日午後2時33分、砂押健太撮影

 富山市のフリーカメラマン、石原壮一郎さん(24)にとって、2011年3月11日の東日本大震災は、自ら生きる道を見定める転機となった出来事だ。学校になじめず自宅に閉じこもっていたあの日、自宅のテレビに映し出された津波の映像をどこか遠い外国のように思っていた。ボランティアとして東北の被災地へ10年間、足を運び続けるうち、「人のために生きたい」と思い至った。今は東北で知り合った人々との交流を映像に残し、富山から震災を語り継ぐ決意を新たにしている。

 震災当時は富山市の中学2年。しかし家庭では親に反抗し、学校の人間関係もうまくいかず、不登校だった。10年前の午後2時46分、自宅でテレビを見ていた時、大きく長い揺れを感じた。画面はヘリコプターから撮影された被災地の映像に切り替わった。真っ黒い津波が仙台平野を襲い、空港や車などが次々と飲み込まれる様子に衝撃を受けた。「自分が住む国で、こんなことが起こるのか」。画面にくぎ付けとなり、声にならなかった…

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