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東日本大震災の発生から節目の10年を迎えた11日午後2時46分。震災当時、岩手県陸前高田市の高田高野球部員だった木村丈治さん(27)は、今年も同時刻に地元で黙とうをささげた。高校卒業後は進学、就職で地元を離れたが、3月11日になると毎年、被災した高田高のグラウンドを訪れてきた。今年は感染拡大が続く新型コロナウイルスを考慮して市内の別の場所で黙とうしたが、「友達など亡くなった人の分まで生きようと、強く思った」と言葉に力を込めた。
今年も目をつぶると「あの時の光景が浮かんできた」という。10年前、グラウンドで練習中に大きな揺れに襲われた。避難した高台から、学校が津波にのみ込まれるのを目の当たりにし、校内にいた幼なじみを亡くした。数日後に戻った自宅は電気も水道も止まり、夜はろうそくの明かりで過ごす日々。「生きるだけで精いっぱいで、野球のことも考えられなかった。何もすることがなく、一日がとても長かった」と振り返る。
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