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全国初として注目 千葉大病院コロナワクチンセンターの取り組み

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インタビューに答える千葉大病院の猪狩英俊・感染制御部長=千葉市中央区で2021年3月10日、長谷川直亮撮影
インタビューに答える千葉大病院の猪狩英俊・感染制御部長=千葉市中央区で2021年3月10日、長谷川直亮撮影

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を巡り、千葉大病院(千葉市)が効果や副反応を調べる研究拠点として「コロナワクチンセンター」を開設した。国内では米製薬大手ファイザーのワクチンの接種が始まっているが、安全性・有効性の評価の多くを海外データに頼っている。ワクチンの効果は、人種や住む地域などによって異なる可能性があるとされるが、国内で大規模研究はまだない。全国初の取り組みだが、ワクチンセンターではどのような試みがなされるのか。現地に向かった。

「後追いでもいいから日本でのデータを」

 JR千葉駅からバスで約15分。今年1月にオープンしたばかりの真新しい診療棟が目に入る。コロナワクチンセンターはこの裏手の旧棟の元手術室が連なるエリアを活用して設置された。

 センター内は、大きく「研究エリア」と「接種エリア」に分けられる。

 今回の研究は、国から供給される医療従事者向けのファイザー製ワクチンを対象に実施。千葉大病院では職員の9割にあたる2600人強が優先接種を希望しており、このうち同意を得られた人が研究対象となる。2000人程度を想定しており、対象者にはまず、血液と唾液の検体を提出してもらう。接種前のデータを集積するためで、検体採取の設備を整えたのが「研究エリア」だ。

 職員への優先接種は15日から本格化させ、1日に600人ずつ接種し19日までに1回目の接種を終える予定。この集団接種を行うのが「接種エリア」となる。センター内は、歩いていて迷子になりそうなくらいの広大なスペースだ。

 「(パンデミック下では)ワクチン接種は国家戦略でもある。海外のデータだけをうのみにしてワクチン接種を進めるわけにいかないので、後追いでもいいから日本でのデータを出す必要がある」。ワクチンセンター長を務める千葉大病院の猪狩英俊・感染制御部長はこう力説する。

 センター設置の構想が浮上したのは…

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