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第103回全国高校野球選手権

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第93回選抜高校野球 甲子園出場の夢実現 派遣審判委員に岡本さん(境港) /鳥取

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2020年秋の鳥取県大会2回戦の鳥取中央育英-米子松蔭戦で三塁塁審を務めた岡本俊介さん=門原直美さん提供
2020年秋の鳥取県大会2回戦の鳥取中央育英-米子松蔭戦で三塁塁審を務めた岡本俊介さん=門原直美さん提供

 <センバツ2021>

「責任持ち試合に臨む」

 19日に開幕する第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社・日本高野連主催)で、県高野連は審判委員歴13年目の岡本俊介さん(30)=境港市=を「派遣審判委員」に選んだ。新型コロナウイルス禍、しかも東日本大震災から10年の節目で迎える大会に向け、岡本さんは「悲しい思いをされた方々を元気づけようと選手は全力でプレーする。その気持ちに応えるため、黒衣である我々も責任を持って試合に臨む」と気を引き締めている。【望月靖祥】

 「派遣審判委員」は審判技術の向上を目的に、各都道府県高野連が春夏の甲子園へ審判委員を派遣する制度。春は1993年以来、8都道府県が持ち回りで派遣している。鳥取県高野連によると、鳥取からの春の派遣は8年ぶり、夏を含めると5年ぶりという。

 岡本さんは米子工野球部OBで、現在は産業廃棄物処理会社「三光」の江島工場(松江市)に勤める。当時の部長に勧められ、2009年の高校卒業と同時に審判委員の道へ。練習試合などで3年ほど“修行”を積んだ後、ようやく公式戦に出場。近年は中国地区大会の決勝で球審を務めるなど若手の中心的存在へと成長した。「初めて公式戦に出た時は感激した。先輩たちの指導は厳しかったが、審判技術だけでなく礼儀など社会人としての常識も教わった」

 これまでに最も印象に残る試合は、米子東が鳥取城北に競り勝って春夏連続の甲子園出場を決めた2019年夏の県大会決勝だ。二塁塁審の岡本さんは、大観衆で埋め尽くされたどらドラパーク米子市民球場の異様な雰囲気に圧倒されたという。「歓声の迫力があまりにすごく、現実感のない不思議な感覚に陥った」と振り返る。

 甲子園出場は高校時代だけでなく、審判委員になってからも追い求めた夢だった。「理解し支えてくれた家族や職場、そして、これまで指導していただいた先輩たちのおかげで夢を実現できた」と周囲に感謝。「すべての高校球児が目標とする舞台で失敗は許されない。最初から最後まで一貫したジャッジを心がけたい」と熱い口調で語った。

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