東日本大震災

福島第1原発事故 除染土、農地に再利用

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長泥地区の農地造成予定地=福島県飯舘村で3日、高田奈実撮影
長泥地区の農地造成予定地=福島県飯舘村で3日、高田奈実撮影

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た土を、農地造成に再利用する環境省の実証実験が福島県の帰還困難区域で進む。原発被災地でありながら、実証実験を受け入れる地元の思いは複雑だ。育った農作物は将来的に市場へ出荷される見込みだが、除染土の再利用はあまり国民に知られていない。【高田奈実】

飯舘、苦渋の受け入れ

 福島第1原発から30キロ。帰還困難区域の福島県飯舘(いいたて)村長泥(ながどろ)地区に入ると、白い建物が見えてきた。3月下旬に稼働する「再生資材化プラント」。除染土から木や石といった異物の除去などをする施設だ。34ヘクタールの農地造成予定地は道を挟んで隣に広がる。以前は田んぼがあった場所で、除染土を盛り土して農地にする。造成は4月に始まり、再利用する除染土は少なくとも43万トンと見込まれる。

 長泥地区では2018年から農地造成に向けた環境省の実証実験が全国で唯一行われている。放射性セシウムの濃度が1キロ当たり5000ベクレル以下(環境省が農業従事者に影響がないとする値)の除染土で盛り土し、別の土で50センチ覆った土壌で野菜や花を栽培。作物の放射性物質濃度を調べるものだ。20年に収穫したトウモロコシやカブ、ミニトマトは同0・1~2・3ベクレルで、厚生労働省の出荷基準値(同100ベクレル…

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