連載

経済記者「一線リポート」

最前線で取材を続ける毎日新聞経済部記者が交代で執筆します。

連載一覧

経済記者「一線リポート」

膨らみ続ける財政支出 「コロナ増税」政府沈黙

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
2021年度与党税制改正大綱決定の記者会見後、「グータッチ」をする自民党税制調査会の甘利明会長(右)と公明党税制調査会の西田実仁会長=衆院第2議員会館で2020年12月10日、竹内幹撮影
2021年度与党税制改正大綱決定の記者会見後、「グータッチ」をする自民党税制調査会の甘利明会長(右)と公明党税制調査会の西田実仁会長=衆院第2議員会館で2020年12月10日、竹内幹撮影

 新型コロナウイルス対策に伴い政府の財政支出が異例の規模で膨らみ続ける一方で、財源に関する議論が低調だ。菅義偉首相は「感染の収束と経済の再生」を最優先にしているが、政府も財務省も、その先に待ち構える増税議論にはポーカーフェースを決め込んでいる。「コロナ増税」は果たしてあるのか。

 政府はコロナ禍への対応で、2020年度に3回にわたり補正予算を編成した。医療現場への補助金などのほか、企業向けの支援金や、全国民を対象にした一律10万円給付などのさまざまな対策を実施。財源の大半は国債の追加発行、つまり借金で賄い、20年度の新規国債発行額は当初予算分を含めて初めて100兆円の大台を超えた。これだけ借金を増やして大丈夫なのか。

 2月16日の衆院財務金融委員会で気になるやり取りがあった。「コロナ収束後に消費税を15%に上げるのでは、などと不安に思う人もいるが、どう考えているのか」という野党委員の質問に、麻生太郎財務相は「この10年余りでリーマン・ショック、東日本大震災、今回のコロナを含めていろいろ危機的な事態が起きるたび、我々は果断な財政措置を取ってきた」とした上でこう続けた。「将来世代への責任を果たすために、今の世代が…

この記事は有料記事です。

残り1906文字(全文2417文字)

あわせて読みたい

注目の特集