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10年の節目を迎えた11日、北海道伊達市の旧関内小学校跡地に並ぶビニールハウスで、イチゴ農家の小野彰吾さん(31)が定植作業に汗を流していた。今年は冷え込んだ関係で、この日が初めての苗植え。「毎年この時期は作業が大変で震災を振り返ることもないけど、津波の映像を見るとあの日を思い出す」と語り、地震発生時間も淡々と作業を続けた。
小野さんはイチゴの名産地・宮城県亘理町出身。祖父母がイチゴ農家で、物心ついた時から手伝ってきた。後を継ぎ、自分がメインで栽培しようと考えていた「あの日」。自宅でイチゴをパックに詰めていると、突然家全体が大きく揺れた。何が起きたか分からないまま、畑にいた祖父を車に乗せ、急いで母と3人で避難所に向かった。その後、津波が町をのみ込んだ。町の約半分が浸水し、250人以上が亡くなった。
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