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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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もっと生きたかったはず 東日本大震災、群馬県ただ一人の犠牲者

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坂村正子さんの墓標に手を合わせる長男倍男さん(左)と倍男さんの妻芳子さん=館林市で2021年3月11日、鈴木敦子撮影
坂村正子さんの墓標に手を合わせる長男倍男さん(左)と倍男さんの妻芳子さん=館林市で2021年3月11日、鈴木敦子撮影

 東日本大震災は11日、発生から10年を迎えた。東北の被災地では、地震や津波で多数の死者を出したが、最大震度6弱を観測した群馬県内でもただ一人、犠牲になった人がいる。館林市の坂村正子さん(当時88歳)。長男倍男(ますお)さん(77)と、その妻芳子さん(71)はこの日、同市内にある母の墓前でそっと手を合わせた。

 坂村さんは一人暮らしの老後を送っていたという。どんな人だったのか。地元の親族や友人らを訪ねると、優しく温厚な人柄で、広く慕われていた姿が浮かび上がる。あの地震さえなければ、もっと長生きできたのではないか――。彼女を知る人たちは、何年たっても癒えることのない無念さを抱えていた。

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