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「500円玉貯金が最後の金」シングルマザー、テレサさんの叫び

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命綱の500円玉の貯金箱を手に、仕事がないことを嘆くテレサ・ソリスさん=大阪市内で2021年2月26日、北村隆夫撮影
命綱の500円玉の貯金箱を手に、仕事がないことを嘆くテレサ・ソリスさん=大阪市内で2021年2月26日、北村隆夫撮影

 「500円玉の貯金が最後のお金」。新型コロナウイルスの感染拡大で、フィリピン出身のシングルマザーが困窮している。パートナーによる家庭内暴力(DV)から逃れ、ホステスとして働いてきたフィリピンパブは時短営業が続き、収入はほぼ途絶えた。知人からの借金も、生活費や学費で消えていく。市民団体の助けで「言葉の壁」を乗り越え、持続化給付金や貸付制度にたどり着いた。それでもギリギリの生活は続く。命綱となる貯金箱を手に「神さま助けて」と、コロナ禍の収束を祈るばかりだ。

 マニラ出身のテレサ・ソリスさん(仮名・30歳)は中学1年の長男(13)と保育園児の長女(4)を育てるシングルマザー。大阪・ミナミのフィリピンパブで働いている。

 2011年9月、中国地方でホステスをしていた親戚を頼り、出稼ぎで来日した。母国男性との間にできた長男は自分の両親の元に残してきた。…

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