「なぜ障害者が我慢を強いられる」法廷で難病の漫画家が問うこと

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ライブペイントを披露するライスチョウ・ジョナ・シェンさん=京都市左京区のクラブ「METRO」で2019年7月14日午後10時36分、金志尚撮影
ライブペイントを披露するライスチョウ・ジョナ・シェンさん=京都市左京区のクラブ「METRO」で2019年7月14日午後10時36分、金志尚撮影

 全身の筋力が徐々に低下する難病を患う漫画家の男性にとって、電動車椅子の「リフト機能」は不可欠か――。購入時に補助金が支給される電動車椅子を巡り、リフト機能分の補助を京都市が認めなかったのは違法などとして、男性が市に処分の取り消しを求めた訴訟の判決が16日、京都地裁(増森珠美裁判長)で言い渡される。障害者の自己実現への支援は、どうあるべきなのか。

 男性は米国籍のライスチョウ・ジョナ・シェンさん(27)=京都市上京区。希少難病「過剰自己貪食を伴うX連鎖性ミオパチー」を生まれながらに抱え、肘から先以外は自力で動かせない。2012年に京都精華大マンガ学部に進学後、大きな絵を観客の前で描くイベント「ライブペインティング」を始めた。卒業後もイベントを主催したり、福祉系のメールマガジンに漫画を連載したりするなど、活動の幅を広げている。

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