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東日本大震災の発生から一夜明けた2011年3月12日の朝――。佐藤俊一さん(73)は福島県浪江町の山裾にある自宅から、長男一家を捜すために車で東へ向かった。この日の早朝、東京電力福島第1原発の10キロ圏内に避難指示が出され、対向車線は西へ向かう車で渋滞していた。海辺を見下ろす高台に着くと、がれきに埋もれた街が広がっていた。
同居していた長男公郎(こうろう)さん(当時36歳)の妻真貴子さん(同37歳)は11日、自分の実家がある港町の請戸(うけど)地区にいた。真貴子さんは長男蒼斗(そうと)ちゃん(同4歳)を児童館に、次男朔斗(さくと)ちゃん(同8カ月)を実家に預け、海辺の職場にいたようだ。地震発生後、団体職員の公郎さんは町中心部の職場から請戸に駆けつけたとみられた。
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