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通学や仕事をしながら家族の介護・世話をする子ども「ヤングケアラー」をめぐる全国調査に政府が乗り出し、日本社会で問題への関心が急速に高まりつつある。しかし、SOSを出せずに孤立しがちな子どもたちに、どんな支援をどう届けるのか。早期発見に向けた取り組みなど、官民双方が具体策を模索している。【山田奈緒、田中裕之】
「どうして一緒に洗ってくれないの?」。当時中学1年生だった横浜市の沖村有希子さん(31)は憤りを感じた。交通事故で手足が動かなくなった母の元に来るホームヘルパーが、洗濯機に入れた沖村さんの衣服だけを洗わず、取り出したのを見た時だった。
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