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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第79期名人戦A級順位戦 羽生善治九段-広瀬章人八段 第38局の1

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駆け引き

 挑戦権を争う広瀬章人八段と、残留を目指す羽生善治九段の8回戦。盤上は角換わりに進んだ。本局の背景には、今年1月に行われた[先]羽生―[後]佐々木勇気七段戦(竜王戦1組・羽生の勝ち)があった。手順は違っても同一進行。本人の羽生はもちろん、広瀬も「意識していた」と言う。

 広瀬が千日手辞さずで[後]5二金~[後]6二金と手待ちすると、呼応するように羽生も[先]5八金~[先]4八金とした。互いに一手損の動き。飽和状態に誘導し、理想形を阻止しようとする高度な間合いの計り合い。水面下で思惑がぶつかる。特に勝者側を再度持っている羽生の時間差攻撃は局面を複雑なものにした。

 局後、それらの意図を尋ねると、広瀬は少し困ったような顔をして「う~ん、あまりにも専門的過ぎて……。でも珍しい駆け引きでしたね」。とても一言では解説し切れないといった口ぶりだった。

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【第79期名人戦】

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