日米豪印の首脳「クアッド」、四者四様の対中姿勢 足並みに不安

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バイデン米大統領=AP
バイデン米大統領=AP

 日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国は12日、オンライン形式で初の首脳会合を開いた。クアッドと呼ばれる枠組みに参加した各国は、最重要課題となる中国への対応で微妙に異なる思惑を抱えながら、トップ会合を「船出」させた。

米「民主か専制か世界の転換点」

 「インド太平洋地域が国際法で支配され、普遍的価値を支持し、強制的な力から自由であることを確実にしなければならない」。バイデン米大統領は首脳会合の冒頭で、地域で影響力を増す中国を念頭に日豪印のリーダーに呼びかけた。

 今回のサミットは、バイデン氏が就任後初めて主催した多国間による首脳会合だ。サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は首脳会合後の記者会見で「民主的な同盟国らが共通の目的のために結集しなければならないという大統領の考えを反映したものだ」と背景を説明する。

 バイデン氏は、国際情勢の現在地を「世界の将来が民主主義と専制主義のどちらに進むかの『転換点』」と捉えている。今月3日に発表した国家安全保障戦略の指針では、専制主義などと批判する中国を「国際システムに持続的に挑戦する唯一の競争相手」と位置づけ、民主主義諸国との連携を強化して対抗する方針を示している。

 トランプ前政権では外相レベルの会合にとどまっていたクアッドを首脳レベルに引き上げ、地域の民主主義国家の主導役として米国の存在感をアピールした形だ。

 一方で、…

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