特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

憲政記念館のレストラン、60年の歴史に幕 コロナが追い打ち

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
霞ガーデンの名物メニューの「オムライス ハヤシソース」=東京都千代田区永田町で2021年3月5日午前11時52分、堀和彦撮影
霞ガーデンの名物メニューの「オムライス ハヤシソース」=東京都千代田区永田町で2021年3月5日午前11時52分、堀和彦撮影

 国会議事堂近くにある「憲政記念館」内のレストラン「霞ガーデン」が3月5日、60年の歴史に幕を下ろした。憲政記念館は2022年から建て替え工事が始まり、新しい記念館の完成は28年度になる見通しだ。「霞ガーデン」は21年末までの営業も模索したが、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが激減し、早めの閉店を余儀なくされた。【堀和彦】

不朽の看板メニュー「オムハヤシ」

 「今まで本当にお世話になりました」「本当に今日で終わりなんですよねえ」

 営業最終日となった3月5日、駆けつけた常連客らが名残惜しそうに入り口にとどまっていた。中庭にある名物のカンザクラも、この日ばかりはどこか悲しそうだ。

 国会議事堂正面から徒歩5分ほどの好立地。幕末には大老の井伊直弼が居住し、明治時代には陸軍省などが置かれた。建物は憲政の功労者である政治家、尾崎行雄にちなんだ「尾崎記念会館」として1960年に完成し、霞ガーデンも同じ年にオープンした。

 当時まだ賄いだったハヤシソースをかけたオムライスが政財界の上客の舌をうならせ、いつしか不朽の看板メニューとなった。08年に死去した、尾崎行雄の三女の相馬雪香さんも生前にこのオムライスをこよなく愛したことで知られている。「ポークカツカレーライス」は、なにかと勝負事が多い国会議員の験担ぎにも使われた。

 帝国ホテルや首相官邸の官邸調理室で「台所番」を務めた歴代シェフの味を堪能できるとあって、霞が関のみならず「都心の隠れ家」としてひそかな人気を集めていた。修学旅行でやってくる小中学生にとっては、ここに立ち寄ってカツカレーを食べる行程が定番化していた。

コロナ長期化「経営成り立たない」

 政府は、…

この記事は有料記事です。

残り736文字(全文1441文字)

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集